2012/04/23

Space Apps Challenge Tokyoハッカソン1位「コ・キューポラ」

4月21・22日に行われたSpace Apps Challenge Tokyoハッカソンの発表会(22日午後)に参加してきました。このイベントはNASA(米国連邦航空宇宙局)の主催によるものです。

さまざまなアプリケーション、サービス、ツールが発表された中、1位となったのが「コ・キューポラ」というツールでした。これは国際宇宙ステーション(ISS)にある「キューポラ」と呼ばれる窓から見える景色を、Google Earthのプラグインとして再現。プロジェクターを天井に向け寝っ転がって眺めると、ISSにいるのと同じ体験ができるというものです。

宇宙飛行士の山崎直子さんも「ISSを思い出す」とお墨付きを与えていました。ダウンロードしてブラウザから眺めてみることもできます。

コ・キューポラ
http://co-cupola.github.com/co-cupola/


スライドはこちら

2012/04/10

東京アメッシュ


先日開催した欧州オープンデータに関するイベントの参加者の方から、公共データ利用として、東京都下水道局の「東京アメッシュ」は好事例ではないか?と教えていただきました。

ウェブサイトを見ても公式にはAPI公開してないようなのですが、様々な勝手アプリやビューアーがあります(黙認している?)。

   東京アメッシュ
  http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

  登録エリアに雨が降ったらTwitterに知らせるサービス
   東京アメッシュ for kindle
   東京アメッシュ for iPhone
  アンドロイドアプリ

アメッシュのデータは既に多くの人が利用しているため、これらのアプリは公共データ活用のとても分かりやすい事例であるといえます。またさらに、他のデータやサービスと組合せることで、農業や植生の管理、人出の予測など、さまざまなビジネス利用が考えられるでしょう。

IT戦略本部における「公共データ活用/オープンデータ」の検討

3月9日、IT戦略本部のリアル会合(持ち回りでない)が約2年ぶりに開催された。

有識者として伊藤穣一さん、村井純先生、野原佐和子さん等が新たに加わり、新鮮な顔ぶれとなった。そして、2011年度のなるべく早い時期に準備組織を立ち上げようとされていたのに2011年度末になるまで着手されずにいた「政府CIO」について検討する会議も設置された。これまで進まなかったIT政策が進むのではないかと期待したい。

閣議前にたった10分間だけ行われた会議なので、おそらく実際の議論はされてないと思う。だが資料を見ると、村井本部員、野原本部員、矢野本部員、経済産業省がともに政府・公共データ利活用に言及していることが注目される。

公共データの活用を進めることで、

  1. 行政の効率化・高度化
  2. 政策評価など民主主義の向上
  3. 新たなビジネスや社会サービスの創出

が期待される。

IT戦略本部の下に設けられた電子行政に関するタスクフォースでは現在、公共データ活用を進めるための提言をまとめようとしている。6月頃までにはその提言がまとまる予定だ。

2012/04/04

メモ:「行政が保有するビッグデータの活用~企業情報の活用による行政と民間企業の業務効率化:産業・社会システムに資するビッグデータの活用」

文献メモ。

木村淳(野村総研)、「行政が保有するビッグデータの活用~企業情報の活用による行政と民間企業の業務効率化:産業・社会システムに資するビッグデータの活用」、『ITソリューションフロンティア』、野村総合研究所(NRI)、2012年4月。

・「行政が保有するビッグデータの活用」という表現は目を引く。
・「企業コード」と「行政の効率化」に注目した点がユニーク。
・民間活用により、金融、企業間取引、物流における業務効率化効果があると指摘。
・コスト削減効果を企業側で最大177億円、行政側で最大24億円と紹介。
・短い文章のためややあっけない印象。さらなる議論を期待。