2012/03/20

オープンデータに関する欧州最新動向と日本における可能性

講師
高木聡一郎(株式会社NTTデータ IT政策推進室課長代理)
庄司昌彦(国際大学GLOCOM主任研究員/IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員)
ディスカッサント
川島宏一(佐賀県特別顧問/ IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員)
日時
2012年3月22日(木)午後3時~5時
会場
国際大学グローバル・ コミュニケーション ・センター
(東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)
地図: http://www.glocom.ac.jp/access/

概要

2003年にPSI(Public Sector Information)利活用に関するEU指令が出されて以降、欧州各国では閣僚クラスでの合意形成と欧州委員会による法制化への取り組みが進み、政府や自治体が公共データを公開するポータルサイトの整備を積極的に行い、それらのデータを活用して民間が自由に新製品やサービスを開発・提供する例も出てきている。また、昨年12月には、「政府データを金(ゴールド)に変える」とのスローガンの下、PSI指令の改定案として更なるオープン化がEU委員会によって提案された。
 今年1月、GLOCOMと株式会社NTTデータは共同で欧州のオープンデータに関する現地調査を実施した。今回の報告会では、欧州におけるオープンデータ利活用に関する最新動向の報告を行い、併せて我が国におけるオープンガバメントの現状を報告する。また、主に地方行政からの目線で見た、データをオープンにすることで生まれる企業・市民・政治行政への価値についても触れ、今後の日本におけるオープンデータの意義と可能性について参加者の皆さんと考えたい。

登壇者プロフィール

高木聡一郎(たかぎ・そういちろう)
株式会社NTTデータ IT政策推進室課長代理。1997年NTTデータ通信(現株式会社NTTデータ)入社、同社システム科学研究所を経て、2010年3月よりIT政策推進室課長代理。IT政策の調査・研究に従事。これまでに慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員、ハーバード大学ケネディスクール行政大学院フェロー等を務める。主な著書に『知識資産経営と組織パフォーマンス』(共著、白桃書房、2009年)、『市民参加と合意形成』(共著、学芸出版社、2005年)など。

川島宏一(かわしま・ひろいち)
佐賀県特別顧問。佐賀県CIOとして制度設計から運用までをリードした2制度(協働化テスト、イノベーション“さが”プロジェクト)が国連公共サービス賞を日本初受賞(2010年度)。世界銀行および国土交通省で建築行政および都市開発に従事。IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員、総務省地域情報化アドバイザーなども務めている。専門は、ICTと公共サービス・イノベーション。社会工学博士。

庄司昌彦(しょうじ・まさひこ)
国際大学GLOCOM主任研究員・講師。主な関心は情報社会学、政策過程論、電子行政、地域情報化、ネットコミュニティなど。近年は政治とネット、オープンガバメントの研究にも従事。IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事なども務めている。共著に『地域SNS最前線 Web2.0時代のまちおこし実践ガイド』(アスキー、2007)など。

参加費

無料

申し込み方法

定員に達しましたので申込みは締め切りました。

「デービッド・キャメロン: 政府の新時代」(TED)